「一筆啓上」について

「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」
これは本多重次(通称は作左衛門)が妻に宛てた、日本一短い手紙として有名な一文である。

一筆啓上・・・現在の手紙の「拝啓」の意であり、妻を尊重している

火の用心・・・火の扱いに気をつけよ(木造だったため、火事は大事でした)

お仙泣かすな・・・お仙(嫡男)を大切にせよ

馬肥やせ・・・馬の手入れを頼む(戦国時代は馬がとても貴重でした)

この短い手紙はこの短文で、伝えたい事のすべてが簡潔に言い尽くされているすばらしい手紙として名文と称えられている。

本多重次は亨禄3年(1530)、岡崎上和田城のすぐ南、宮地(現在岡崎市宮地町)に生まれる。天野康景、高力清長と共に徳川家康三河時代からの三河三奉行の一人である。詳しい紹介は他のホームページに譲るが自分のことを捨て、ひたすら君主家康のために尽くした作左衛門を当時の人々は三河武士の手本としてほめたたえている。

「一筆啓上 火の用心」 は、三河武士の手本である本田重次と同郷の岡崎六ツ美に育った私が消防団時代から好んで使っているペンネームである。

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